その銘柄は順張り有効型? それとも逆張り有効型?

4.「買い」「売り」のポジションを指示するシグナルを入れる

■買いは「1」、売りは「−1」で簡単に表せる「SIGN関数」■

さて、先ほどお知らせしたように、この判定法は、「引値が前日比上昇ならばロング」「引値が前日比下落ならばショート」というポジションを取ったら累積の損益はどうなるか、を調べるものです。

つまり、どういうポジションを取るかは、その日の引値が前日比プラスか、マイナスか、によって決まります。

そこで次は、このポジションを指定するシグナルを入れてみます・

これを指定するのにたいへん便利な機能がエクセルにあります。

「SIGN」という関数です。

E列の2行目(4月1日の欄)のセルを1回クリックした状態で、図4@の赤丸がついている「fx」ボタンを押してみてください。

<図4-1>

すると、「関数の挿入」という箱が出てきます。

<図4-2>

この箱の中にある「関数の分類」のところは、「数学/三角」を選びます。

その下の「関数名」のところには、アルファベット順に関数の名前が並んでいます。その中から「SIGN」を選んで「OK」をクリックします。

すると、新たに「関数の引数」という箱が現れます。

<図4-3>

ここで、C列2行目(4月1日の「前日比(−2000円))」)のセルをクリックすると、このセルの枠が点線状態になり、「関数の引数」の箱の「数値」のところには「C2」という文字が自動的に入ります。

この状態で「OK」をクリックすると、E列2行目に「−1」と表示されるではありませんか。

<図4-4>

実は、このSIGN関数、入力した数値や計算式の答えがとにかくプラスなら「1」、マイナスなら「−1」、ゼロならば「0」を表示するという機能なのです。

「前日比」がマイナスということは、「引値が前日比下落」ですからポジションはショート。要するに、SIGN関数で出てきた値が「−1」ならば「この日はショートポジション」、「1」ならば「この日はロングポジション」というふうに、その日その日のポジションを指示するシグナルになってくれるのです。

ちなみに、引値が「前日と変わらず」の場合は、前日比はゼロですから、SIGN関数で出てくる値は「0」。これは、「ポジションなし」を意味します。

このシグナルの値もフィルダウンします。

<図4-5>

これでデータ期間中のポジションが全て指定できました。

5.「シグナル」に翌日の「前日比%」を掛けると日々の損益が出る!


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