その銘柄は順張り有効型? それとも逆張り有効型?

5.「シグナル」に翌日の「前日比%」を掛けると日々の損益が出る!

■「前日比下落でショート」のポジションは果たして儲かったのか■

2010年4月1日、この銘柄は前日比下落で引けました。よって、ポジションはショートとなりましたが、果たして、このショートポジションは儲かったのか、それとも損してしまったのか。

それは、その翌日の4月2日の株価がどのくらい上がったか、下がったかによって確定します。

4月2日の引値は203,900円で、前日比2600円安。前日比%でマイナス1.26%でした。

ということは、4月1日のショートポジションは1.26%の利益をあげたことになります。

この「1.26%の利益」というのは、4月1日のシグナル「−1」に、翌日4月2日の前日比%「−1.26」を掛けた値にほかなりません。

もし、4月2日の引値が前日比上昇、すなわち前日比%がプラスだったとすれば、それに「−1」を掛けた値はマイナスになります。ポジションはショートで、株価は値上がりしたのですから、このマイナスの値は、「損」を意味します。

つまり、その日その日の「シグナル」の値に、翌日の「前日比%」を掛けて出てきた答えが、日々の損益(%)そのものになるわけです。

この日々の損益をF列に入れます。

4月1日にとったポジションの損益は4月2日に確定しますから、F列3行目(4月2日の欄)に「4月1日のシグナル×4月2日の前日比%」の計算式を入力します。指定する「シグナル」の行と「前日比%」の行が1行ずれている点に注意しましょう。

<図5-1>

<計算式の入れ方>

  1. 「=」を入力
  2. E列2行目(4月1日のシグナル「−1」)のセルをクリック
  3. テンキーの「*」を入力
  4. D列3行目(4月2日の前日比%「−1.26」)のセルをクリック
  5. Enter

図5Aのように、小数点以下がたくさん出てきた場合は、先ほど使った「小数点調整ボタン」で修正します。

<図5-2>

小数点第2位までにして、これもフィルダウンします。

<図5-3>

これでデータ期間中の日々の損益が出そろいました。

6.トータルの損益はこうなった!


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