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CD-ROM の内容は、PDF文書です。冊子版は用意しておりません。
250銘柄の値動き特性がひと目でわかるテクニカル情報を収録した弊社オリジナルのデータ集『<株>テクニカル情報』。7月16日、2024夏号発売です。 まずは、今回の掲載250銘柄の顔ぶれをご覧ください
能登半島地震という痛ましい出来事で幕を開けた2024年。悲報が絶えない中、1月4日の大発会は重いスタートとなりましたが、この日につけた安値が最安値となり、そこから市場全体の強いトレンドが始まりました。
日経平均株価は1月23日に3万7000円目前まで上昇して下げに転じますが、下値は堅く、2月9日の陽線から上げが再開。3月には89年12月につけた最高値を超えたばかりか、何と、4万円台に乗せるに至ります。昨年末時点で「日経平均株価が89年12月の最高値を超えるか」は24年の注目点としてあがっていましたが、まさかこれほど早く達成してしまうとは。それどころか、「4万円」という大台に乗せてしまうとは。正直、驚きです。
その強い相場が4月に入った途端に一転。日経平均株価は4月19日に3万7000円を割り込むところとなりました。3月に日経平均株価が4万円を超えたとき「これはバブルだ」「バブル崩壊の大暴落も近い」と強弁をふるっていた論者は、この下落を見て、さぞ御満悦だったのではないでしょうか。
しかし、この下落局面は大暴落には至らず、というか、大暴落とは全く質の異なる「上昇トレンド途中の調整」で終了しています。結果論といえばそれまでですが、個人的には、そもそも日経平均株価が4万円台に乗せたことを「バブル」と断じること自体が根拠薄弱、現実の市場を見ていないことを露呈しただけにしか感じません。
とはいえ、大暴落には全く当たらないにせよ、この4月1日から始まった調整は終息がほぼ確定するまでに2ヶ月以上を要しています。この時間の長さからすれば、かなり陰湿な調整局面だったと言って間違いありません。それも、3月までの強い相場が一変しているのですから、この調整局面で苦戦を強いられた参加者は少なくなかったのではないでしょうか。
加えていえば、日経平均株価は4月19日の安値で下げ止まり、その後は強めの下落があっても下値は切り上がっていますが、市場の実態はそうではありませんでした。これが、この調整局面の苦戦をおそらく増幅させています。
幸いにして、その陰湿な調整局面は6月17日の下落を境に徐々に様相が変化し、日経平均株価をはじめ各インデックスとも非常に良い形で上半期を追えています。「これなら7月は調子よくスタートすること間違いなし」と言いたくなるほどの好パターンだったのですが、ところが、フタを開けてみると何とも不可解な展開になっています。
日経平均株価は7月1日から4日続伸して5日には3月22日につけた高値を更新していますが、個別銘柄はいまひとつ盛り上がらず、7月5日は値下がり銘柄数のほうが圧倒的に多いという状態。
翌週になるとさらにおかしなことになり、9日は日経平均株価が爆上げしているにも関わらず、全銘柄平均騰落率はわずかプラス0.17%。翌10日は、日経平均株価は4万2000円が視野に入る水準にまで続伸、対して個別銘柄は値下がり銘柄数のほうが多く、全銘柄平均騰落率はマイナス0.28%と、値下がりしています。「日経平均株価=日本市場」として報じているメディアは「株高!」と色めきたっていますが、個別銘柄は日経平均株価についていけないどころか、完全な逆行現象まで起きているのが実情です。
そして日経平均株価は11日に4万2000円を超えますが、12日にまた仰天の逆行現象が起きています。日経平均株価は下げ幅1000円超と爆落している一方で、個別銘柄は鮮明な買い優勢。全銘柄平均騰落率はプラス0.62%。「寄り→引け」に限ればプラス1.01%で、2700銘柄以上が陽線。きわめてしっかりです。
この12日のような「日経平均株価が爆下げしている中で個別銘柄は揚々と買われている」という逆行はそう多くありませんが、「日経平均株価は調子よく上昇しているのに個別銘柄は売られている」という逆行は過去に時折起きています。24年上半期はそれを目にする日が増えた印象があります。
日経平均株価の水準がここまで高くなると、さらに日経平均株価を買い上げるための資金を確保するためにその他大勢の個別銘柄が売られる、ということなのか。真相はもちろんわかりませんが、ただ、日経平均株価と個別銘柄の逆行がしばしば起きるのであれば、これを意識したトレードを考えてしかるべきではないでしょうか。
そのヒントを提供するのが『<株>テクニカル情報』。まず「値動き分析欄」です。
掲載各銘柄の「日経225先物に対する値動き」を見れば、日経225先物が上昇した翌日その銘柄は上がる傾向が強い(順張り)、逆に下がる傾向が強い(逆張り)といった値動きの特性がひと目でわかります。これを参考にすれば、日経平均株価が調子よく上げている一方で個別銘柄は売られている逆行状態にあるなら、日経225先物に対して順張りで動く傾向の強い銘柄は買う候補銘柄、逆張りで動く傾向の強い銘柄は売る候補銘柄として目星をつけることができます。
また、「その他の指数に対する値動き」の中にあるグロース250指数や「なでしこ東証スタンダード平均」(nTseS。当サイトの4本値市況欄に掲載しているオリジナル指標)に対する順張り・逆張りの傾向も、日経平均株価と個別銘柄の逆行を意識したトレードの対象銘柄を探すうえで役に立ちます。
「値動き分析欄」では、その銘柄自身の値動きに対して順張り(上がった日の翌日も上がりやすい)・逆張り(上がった日の翌日は下がりやすい)度合いの強さや、「高く寄り付くと上がりやすい」(寄値→引値で順張り)、「高く寄り付くと下がりやすい」(寄値→引値で逆張り)も示しています。
そのほか、その銘柄の値動きと相関性の高い銘柄のリストも掲載しています。『<株>テクニカル情報』のデータを活用すれば、多様な相場状況に対応するアイデアが必ずや見つかると思います。
ところで、4月からの調整局面について、先ほど「陰湿」と表現しましたが、この時期、市場の実態はいったいどういう状況だったのか。それが実際に市場に参加している人にどう影響したと推測されるのか。250銘柄のデータとともにCD-ROMに収録している『<株>テクニカル情報 DATA MAGAZINE』の「Market Review」に掲載しているデータは、日経平均株価だけでは捉えられない市場の実態を物語っています。
さらに、「24年下半期の視点」では、日経平均株価が7万円になってもおかしくないと考える理由を述べています(24年下半期に「7万円」が実現する、と予想しているわけではありませんが)。是非ご一読いただきたく思っています。
一方、DATA MAGAZINEの「Special Data」では、個別銘柄の寄り付き方・引け方に着目したトレードを考察しています。
「Special Data」に登場している銘柄の中には『<株>テクニカル情報』掲載の250銘柄以外の銘柄もあります。そのほかにも『<株>テクニカル情報』非掲載で気になっている銘柄もあると思います。そうした銘柄については、「非掲載銘柄データ提供サービス」を是非ご利用ください。お客様専用フォームよりご依頼いただければ、掲載250銘柄と同じフォーマットのデータをメールにてお送りします。
サービスのご案内ページのURLは、『<株>テクニカル情報2024年夏号』の表紙に記載しています。もちろん、サービスのご利用は無料。ご利用いただける期間は本年12月末までで、銘柄数に上限はありません。
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