相場がよければ株で儲けるのは難しくありません。大方の銘柄は高値を更新していくわけですから、株の知識があろうがなかろうが、誰が買っても、いつ買っても、将来よりも安く買えます。株を買いさえすれば、労せずして資産を増やすことができるでしょう。
ところが、その資産がしばらく経つと激減していたりします。なぜか。よい相場が終わったからにほかなりません。
信用取引が危険だと言われる理由も、結局のところ、これだと思うのです。よい相場が終わっているのに、よい相場のときと同じようにレバレッジをがんがん効かせて買っていたら、損失拡大は必至です。資産全消滅どころか、借金を余儀なくされるようなことにもなってしまいます。
つまり、相場がよいときに増やした資産を温存するためには、よい相場が終わったら、もう株は買わない。買い玉は早くたたんで、株式市場からサッサと逃げる。これが最後に笑うための最重要ポイントです。
あまりにも当たり前のことなのですが、そこで問題になるのは、よい相場が終わっていることに気付くことができるのかどうか、です。
株の売買で資産を増やしていくための方策はいろいろあると思いますが、そのひとつが、相場の大きな転換点をできるだけ早く察知することであるのは間違いありません。それができれば、おそらく信用取引で大ケガをする人はいなくなります。
実際にそれができるのかと言えば、できません。ただ、「今日がまさに天井だ」と知ることはできないとしても、天井が近い、天井圏にある、という兆しを捉えることはできるのではないか、というのが、本書の大きな柱になっています。
強い、強いと言われている昨年11月来の相場ですが、今年5月以降の状況は「強い」というよりも「凶暴」という感じがします。
そんな荒れ模様の相場の中で資産を増やし、最終的にその資産を残すための策とは。
信用取引ビギナーの方はもちろん、経験豊富な方も。是非、本書をお役立てください。
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