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信用倍率は前週の12倍台から11倍に低下。15 %台まで悪化していた評価損益率は13%台に改善しています。おそらく、昨年8月のような追証炸裂状態は回避されたと思われます。
トランプ関税ショックの市場攪乱は前週を通じて続き、日経平均株価は5日連続で前日比4桁の上げ下げ。しかし、週の引け値は前週末比わずか195円安にとどまっています。そして今週に入ってからの動きを見ると、超乱高下局面はどうやら収束した模様です。
この爆下げ激リバでは短期逆張り勝負がかなり奏功したと思います。その成果のほどは信用残の数字からもうかがえます。
ただ、この先も同じようにうまくいくとは限りません。数か月程度先かもしれませんが、大きな動きが出た場合には逆張りは控えて、むしろ順張りを考えたほうがよいと思っています。
日米市場とも爆下げがあった直後とはいっても、過去と比べれば、たかだか10年前と比べても、現状の水準は「かなり高い」と言って差し支えありません。仮に日経平均株価が現状の半値になったとしても「安い」と言えるかどうか。そうした状態にあるという現実を改めて直視したいところです。今回のトランプ関税を巡る混乱はここ数年上値追いを続けてきた市場を冷静に振り返る機会を与えているのではないかと考えています。