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信用倍率は売り残が増えたことから引き続き低下。評価損益率は9%台に悪化しています。
前週前半、日経平均株価は4万円台回復を期待させる動きを見せましたが、12日高値3万9866円から売られ、翌13日は大下げ。その後も売りに押されて今週は200日移動平均割れ。3万8000円水準のサポートを試すかのような動きが続いています。
振り返れば、10月初めから3万8000円水準のサポートを下値に4万円意識の上値で再び売られる動きの繰り返し。この方向性のはっきりしない背景としては、日米の政治情勢や地政学的なリスクももちろんあると思いますが、やはり12月に控えている金融政策決定会合が大きいのではないでしょうか。
だとすると、別件の強い材料がない限りは、あと約1ヶ月、どっちつかずの相場状況が続くかもしれません。あるいは、年末が迫る中で業を煮やした売り物が出てきて、一段下値を切り下げる弱い展開になることも考えられるシナリオです。
これで主力銘柄とは異なる動きをする中小型株に光明が見えていればいいのですが、それもありません。スタンダード市場指数を見ても、グロース250指数を見ても、場中に日経平均株価とは逆行するような強い動きが出ても早々にしぼんでしまうのが実情です。
これまでも何度かふれてきましたが、こうした局面は生半可なところでは動かないに限ります。もし、4万円を意識するかのような上昇があった場合には、とりあえず手仕舞えるものは手仕舞う。下値を拾いに出るとすれば、日経平均株価が大下げした場合の打診的な買いだと思います。現状で言えば、、3万6700円前後のサポートが注目水準です。