なでしこインベストメント > 債券 > 【ETF】新規上場「仕組み債ETF」の使い方


【ETF】新規上場「仕組み債ETF」の使い方・補

仕組み債ETF・債券としてのリスク

日経カバードコールETF(1565)が投資する仕組み債の発行体候補は、ゴールドマン・サックスとKBC(ベルギーの銀行・保険会社)の金融子会社だそうです。親会社保証が付いていますから、格付け的にはどちらもシングルA格になります。

目論見書がまだなのか見あたらないので有価証券届出書を見たところ、運用方針として「投資を行う指数連動有価証券が公社債の場合、原則としてA以上の格付けを有する信用度の高いものとします。」となっており、ゴールドマンとKBCは方針に適っています。

EUの混乱を受けて金融機関の格下げが相次ぎました。混乱は未だ収まっていないので、さらなる格下げの可能性は否定できません。となると、A格の金融機関はトリプルB格以下に落ちかねません。そうなった場合の仕組み債の取り扱いについては、どうなるか、全く不明です。強制売却が出ればファンドの価値は相当毀損するものと思われます。「原則として」と書いてあるので、継続保有もあるかもしれません。

日経カバードコールETFで気にすべきは日経平均の株価とボラティリティーだけ、の筈なのですが、仕組み上から見ると、債券として、EUの混乱も気にしなければならない状況です。

債券は、金利が上昇(下落)すると価格は安く(高く)なります。これは「金利変動リスク」です。債券は、格付けが低くなるほど、価格は安くなります。これが「信用リスク」といわれるものです。加えて仕組み債の場合は流通市場が乏しいので、途中売却の相方を見つけるには相当安く売ることになります。これは「流動性リスク」と言われるものです。


仕組み債ETF・投信としてのリスク(作成中)




↑top に戻る。

【ETF】新規上場「仕組み債ETF」の使い方、に戻る。


Copyright (C) 2010-11 Nadeshiko Investment Co., Ltd. All Rights Reserved.