9795  ステップ (2016.7.21)

前日比2円高で寄り付いた後はほとんど取引なしのまま前場終了。後場もたまにしか取引がない中でやや値を下げていたところ、14:10:31、1079円を一挙に49円下げるという蒙昧的な6400株の売り物が突如出現。1030円をつけたところで、今度は瞬時に計2700株が1088円ー1090円で買い。以後は何事もなかったかのような状態に戻り、前日引値手前まで戻して引けている。

12年以降上昇基調を続けているが、15年11月をピークに今年3月まで低調な動きを続け、4月以降、ようやく上値を切り上げる兆しが見えてきた銘柄。本日の安値1030円は、5月以降、サポートとして意識されてきた水準である。本日、この値段をつけた瞬間の2700株の買いは、明らかにこの水準を狙っていたと見られる。その値段をつけた6400株の売り物は、おそらく単一の参加者に違いない。この売り物だけで本日の取引高の半分超に達する。何に期待してこうした売り方をするのか。毎度ながらのことだが、当事者に聞いてみたいものである