寄値は前日比190円高。ところが、原資産のTOPIXの寄値は前日比4.75ポイント安。直後から値を上げ1分後には前日比6.61ポイント高になっていたが、寄値の乖離が背景なのか、9:01:54に計42口の売り物が出現。約定4件で15590円が15000円に瞬落。特別気配が出て約3分間取引停止。再開の約定は15600円。以後は何事もなかったかのようにTOPIXに連れた動きとなり、前日比300円高(1.95%)の15720円で大引け。(TOPIXの引値は前日比0.98%高)
TOPIXの2倍連動型ETFで、板が極端に薄いわけでもないが、わずか42口、4件の約定でこの下げ方。歩み値を見ると、15590円→15450円(3口)→15200円(2口)→15020円(2口)→15000円(35口)と、2.3口の売りで200円も値が飛び下がっている。成り売りを察知したマーケットメイカーのプログラムが一斉に買い板をキャンセルしたのではないか。最終弾35口が15000円というサポート水準で拾われているところなどは、いかにも作為的である。指数連動のETFでも、数口レベルの小口売りであっても、成行はくれぐれも差し控えたい。