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「米国市場が上がった日は、寄付で売り」「米国市場が下がった日は、寄付で買い」、そして大引けで手仕舞う、という“米国市場に逆張り”の売買で、プロミスは果たして儲かっているのか。その結果を出してみるときがやってきました。
最初に、日々の損益から出していきます。
これは、先ほど出した「値幅%」に「シグナル」を掛けるだけです。
値幅がマイナス、シグナルも「−1」なら、掛け算の結果はプラス。つまり「その%分だけ儲かった」ことを意味します。値幅がプラス、シグナルも「1」のときも同様、この日は「儲かった」です。
損失になるのは、値幅はプラス、シグナルが「−1」の日、もしくは、値幅はマイナス、シグナルが「1」の日です。
「値幅%」の隣のM列を「日々損益」と名付けて、その3行目をやってみましょう。
これは簡単です。まず「=」を入力して、プロミスの4月2日の「値幅%」のセル(L列3行目)をクリック。
テンキーで「*(掛ける)」を入力したら、プロミスの4月2日のシグナルのセル(J列3行目)をクリック。
<図 9−1>
これで「Enter」です。
<計算式の入れ方>
ここでもまた、出てきた数字の小数点以下が多いときには、小数点調整ボタンで小数点第2位にしておきましょう。
これをフィルダウンすると、期間中の全日付の日々損益が表示されます。
この日々損益を足し込んでいった数字が、この期間中の累積パフォーマンスです。
計算してみましょう。
「日々損益」の隣のN列を「累積益」と名付けて、まず2行目に「0」を手入力しておきます。
そして、3行目に「=」を入力。
次に、いま「0」を入れたセル(N列2行目)をクリックします。
テンキーで「+(足す)」を入力したら、プロミスの4月2日の「日々損益」のセル(M列3行目)をクリック。
<図 9−2>
これで「Enter」です。
<計算式の入れ方>
これをフィルダウンして、最後に出てきた数字がこの期間中の累積パフォーマンスです。
果たしてどのくらいなのでしょうか。
<図 9−3>
7ヶ月弱の期間で46.88%。悪くはないですが、累積益の欄をずっと見てみると、途中、もっと高いパフォーマンスになっていた時期もありそうです。
その辺りを調べるために、この累積益の推移をグラフにしてみましょう。
グラフの作り方は、「その銘柄は順張り有効型、それとも逆張り有効型」のところで紹介しています。
<図 9−4>
何ということでしょうか。
10月には80%を超えていたという、非常に高パフォーマンスを出していたところが、11月に入ってから急降下しているではありませんか。
ピークに比べると、30%以上も利益が消滅してしまっています。
これって、どう解釈すればいいのでしょう。
この“米国市場に逆張り”売買はもはや有効性を失ってしまったと考えたほうがいいのでしょうか。
いやいや、このグラフをよく見ると、5月末から6月初旬まで、パフォーマンスが急落している時期があります。この急落前、パフォーマンスは急騰し、この急落後から4ヶ月以上にわたって、パフォーマンスは右肩上がりを続けています。
ということは、この11月に入ってからのパフォーマンス急落は、「これから再びパフォーマンスが右肩上がりになる」可能性を示している、とも考えられなくもありません。
だとしたら、足元のパフォーマンス急落局面は、むしろチャンスです。
果たしてどちらでしょうか。
「チャンス」と見るのであれば、試してみるのも妙味です(ご判断は自己責任にて、よろしくお願いします)。