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【新年のご挨拶】久々に見る「強気主流」の年明け

敢えて不安材料を探すとすれば…

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ちょうど1年前。2012年の新年のご挨拶は「市場見通しは総じて悲観論。しかし、個別に見れば、結構いい相場をやっている銘柄があったりします」というトーンでした。

今年は状況一変。どこもかしこも強気見通しです。11月半ば以降の相場動向からすれば当然といえば当然で、『チャートブック新春特別号』を見れば、極めて強い動きをしている銘柄がいかに多いことか。とりわけ、銀行・証券、その他金融、不動産関連などのセクターの中には、すでに“買いにくい相場は高い”的な動きになっているものも少なくありません。

年明けの米国市場の動きからしても、日本市場はかなりしっかりしたスタートとなりそうです。

不安材料をあげるとすれば、「総じて強気」なことでしょうか。個人的に「この人は相当な確率で曲げてくれる」と思っている市場関係者までもが超絶強気の予測をしています。それを見ると、過剰な強気には気を付けよう、という気にならないでもありません



上向き相場はもう1年以上続いている?!

もちろん、市場全体のトレンドが上向きにあるならば、それに逆らって無理にショートしたりする必要もありません。セオリー通り、トレンドに乗ることを第一に考えるのが得策といえます。ただし、そのトレンドもいずれ反転する、ということだけは念頭に置いておきたいところです。その反転の兆候をいかに捉えるかが、この先の最重要事項と言って間違いありません。

感覚としては、この強気相場は始まったばかりのようではあります。確かに、TOPIXを見れば、12年6月に“リーマンショック”の安値をも割り込み、11月後半になってようやく上値を伸ばしはじめる動きになっています。

しかし、12月30日付けの当欄でも述べたように、日経平均株価の月足は8月以降5本連続陽線です。さらに、日経JASDAQ平均を見てみれば、上向きトレンドのスタートは11年12月で、12年5月から8月までの調整をはさんでトレンドが再開した形になっています。つまり、このインデックスのトレンドはもう1年以上続いていると解釈されます。

実際、ジャスダック銘柄を見てみると、数は多くはないものの、1年以上にわたって右肩上がりを続けている銘柄に時折出会します。

強い相場がどのくらい続くのか、もちろんわかりません。ただ、昨今の市場参加者の売買動向からすれば、相場が軟化し始めたらあっという間に崩れてしまう可能性が否定できません。仮に、経済指標的には悪くなく、主力銘柄が買われて日経平均は値を伸ばしていても、主力でない銘柄はひどい売られ方をする、という状況もあり得ます。12月30日の話とも重なってしまいますが、日経平均株価というインデックスと、他のインデックスの動きの逆行、日経平均株価と個別銘柄全体の値動きの乖離は十分に注意して見ておくことが肝要です。それに関連する情報は、当欄でも随時提供していきたいと考えています。



「これから参戦!」のポイントを考える

ところで、年末年始の動向を見て、「今年は株を買おう!」という気持ちになっている方もいるのではないかと思います。とはいえ、すでに大幅に値上がりしている銘柄は手を出しにくい。一体どの辺りを狙えばいいのか、少々悩んでしまうところかもしれません。

これから参戦を考える場合のポイントのひとつとしては、日経平均株価がしっかりしているのであれば、日経平均に対する寄与度が比較的高く、事業内容的にいかようにでも解釈が可能で、インデックス調整に使われやすい銘柄の押し目を狙う策が考えられます。

そうした銘柄の一例です。

そのほか、たとえば06年初に高値をつけ、その後大きく値下がりして、株価がかつての100分の1、あるいはそれ以下になっている銘柄で、目先の底は打ったであろうと目される新興株を少額だけ買う、という方法もアリかもしれません。悪くすれば投資額がパーになってしまうリスクはある反面、新興市場が盛り上がれば、かつての高値とは言わないまでも、少額でも結構な値幅が取れる可能性もあります。オプションの買いと同じような考え方です。

どんな銘柄が狙い目かは、その時々の相場局面によっても違ってきます。また、各銘柄の値動きの性格によって売買タイミングの狙い処も異なります。そうした情報に関しても、当サイトで随時フォローしていきます。ご期待ください!




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