さて、「陽線なら買い持ち」「陽線でなければポジションなし」を想定したこの売買、どのくらい利益が上がったのでしょうか。
この売買が利益をあげるのは、陽線が出て買い持ちした翌日の終値が前日比上昇だった場合です。その利益は、翌日の終値が「前日比で何%の上昇だったか」と同じです。逆に、翌日の終値が前日比下落ならば損益はマイナスになります。その損失もやはり、「前日比で何%の下落だったか」と同じです。
ここで、「1」「0」という印が大いに意味を持ちます。陽線が出て「1」が付いている場合、翌日の終値の前日比%に「1」を掛ければ、それがそのまま翌日時点での損益(%)になります。その日が陽線ではなく「ポジションなし」ならば、翌日株価が上がろうが、下がろうが、損益には関係ありません。その日の印は「0」ですから、翌日の前日比(%)に「0」を掛けてもゼロ。
つまり、各日の「1」「0」に、翌日の前日比%を掛ければ、それぞれの日の1日分の損益が計算できるわけです。
まず、1月4日は陰線なので印は「0」これに翌日(1月7日)の前日比%を掛けます。この掛け算の結果をG3のセルに出してみましょう。
1月7日は前日比で1.40%上昇ですが、4日は「ポジションなし」なので、損益には関係がありません。掛け算の結果もゼロです。
さて、1月7日は陽線ですから、この日の大引けに買い持ちとなります。翌8日は前日比0.55%の上昇。この結果も同じようにして計算してみましょう。1月7日の「1」に、8日の「0.55%」を掛けて、1月8日の損益は「プラス0.55%」です。
それ以下の日についても同じ掛け算をします。やり方は、先ほどの「以下同様」と同じです。G3のセルをワンクリックして右下の角にカーソルを当てると「+」になるので、それをダブルクリックするか、クリックしたままの状態で一番下のデータまで引き下ろします。
あっという間に全ての日の1日分の損益が計算できました。