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こんな売買をしたらどうなる? パフォーマンスを検証してみよう

<その2>5日移動平均よりも「終値が高ければ買い持ち」「終値が安ければ売却」

1.「移動平均」の売買シグナルとは

移動平均は、予め決めた期間の株価(終値)の平均を取った値で、たとえば、「5日移動平均」の値は次のように計算します。

各日の移動平均の値を結んだ移動平均線は、日ごろ目にしているローソク足チャートにも描かれています。

この移動平均線は、

● 右肩上がりになっていて、株価の下に位置している=株価は上昇トレンドにある

● 右肩下がりになっていて、株価の上に位置している=株価は下降トレンドにある

ことを意味しています。

この株価と移動平均線の位置関係は、株価のトレンドに乗るための売買シグナルにも使われます。その代表とも言えるのが、

● 右肩下がりだった移動平均線が横ばいになるか、やや上向いたときに、株価が移動平均線を抜けて上昇=買いシグナル

● 右肩上がりだった移動平均線が横ばいになるか、やや下向いたときに、株価が移動平均線を抜けて下落=売りシグナル

というシグナルです。

確かに、チャートで移動平均線と株価との関係を見ると、この売買シグナルがズバリ当たっているような銘柄が多々あります。「株価が移動平均線を上に抜けたら買い、株価が移動平均線を下に抜けたら売り」という単純な売買を繰り返すだけで利益があがりそうにも思えるのですが、ところが、実際に調べてみると、利益があがるどころか、損失が膨らむ一方となる例が少なくありません。

ですから、移動平均線を売買シグナルに使う場合には、事前に、本当にそのシグナルが有効なのかどうかを検証してみることが不可欠です。

本書の149ページでは、モーニングスター(4765)について、5日移動平均を売買シグナルにした検証が出ています。この検証方法を紹介しましょう。

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