なでしこインベストメント > とっとと儲けてサッサと勝ち逃げ!信用取引の始め方・儲け方


こんな売買をしたらどうなる? パフォーマンスを検証してみよう

<その3>前日終値よりも「安く寄り付いたら買い」「高く寄り付いたら売り」

本書155ページの「1日でとっとと店じまい」は、「前日の終値よりも安く寄り付いたら買い」「前日の終値よりも高く寄り付いたら売り」のポジションを寄付で取って、大引けで手仕舞う、という売買です。

流動性の高い銘柄ならば、条件注文を使うことでこの売買を簡単に実践することができます。たとえば、前日の終値が6万5000円とすると、寄付前に「始値が6万5100円以上ならば新規売り」「始値が6万4900円以下ならば新規買い」というふうに、前日の終値よりも1値刻み上または下の株価を指定した寄付指値(寄指)注文を入れておきます。これなら、実際にいくらで寄り付くかを見ていなくとも、「前日の終値よりも高く寄り付けば新規売り」、安く寄り付けば「新規買い」注文が自動的に発動されます。実際についた始値が指定した株価と同じだった場合には、約定しない可能性もありますが、指定した株価を超えていればほぼ確実に約定します。

手仕舞いは、「大引けで返済する」という引値成行(引成)注文を前場が引けた後に出しておきます。ただし、大引け時の状況によっては引成注文が発動されないことがあるので(ザラ場引けの場合)、大引け前には株価をチェックしたほうがよさそうです。

1.終値の「始値に対する上昇下落率」を出しておく

保有している銘柄の中に、「どうもこの銘柄は、前日よりも高く寄り付くと、場中に値下がりして、いつもぬか喜びばかりさせられている気がする」という銘柄はないでしょうか。あるとしたら、それは「高く寄り付くと売られる」「安く寄り付くと買われる」習性がある銘柄かもしれません。株価データで調べてみましょう。

準備するデータは、

だけです。

P155で紹介したパソナグループ(2168)で検証をしてみましょう。本書では09年からの検証結果を出していますが、ここでは、2013年1月から7月10日まで、直近の様子を調べてみます。

<その1>と<その2>の検証では、前日比の上昇下落率(%)のデータを損益を出すときに使いましたが、この売買は「始値よりも終値がどのくらい上下したか」が損益を決めます。つまり、損益を出すために使う数字は「終値の始値に対する上昇下落率(%) 」です。

はじめに、この数字を出しておきましょう。

まず、終値の隣のD列に、「終値−始値」の値幅を出します。

1月4日は「終値は始値よりも400円値下がり」、1月7日は「終値は始値よりも600円値下がり」です。

次に、この値幅がその日の始値に対して何%上昇(または下落)かを出します。

これで準備完了です。  (次へ)




↑ Top へ戻る。
Copyright (C)2013 Nadeshiko Investment Co., Ltd. All Rights Reserved.