徹底活用ガイド!攻略編

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攻略編「プロフィール」欄 (続き)

<読み方のポイント−3>…時価総額順位と日経225寄与度

今の相場と付き合うには指数と「寄与度」を意識することが必要不可欠。

高寄与度上位30銘柄が指数の約半分を占める

TOPIXと日経平均株価はどちらも市場を代表する株価指数ですが、構成銘柄や算出方法が異なることから、指数としての性格に違いがあります。

TOPIXは、東証1部に上場している全普通株式を算出対象とした「時価総額加重平均型」の株価指数です。そのため、時価総額が大きい銘柄ほど、指数に対する寄与度は大きくなります。

一方、日経平均株価は、日本経済新聞社が選定する225銘柄で構成され、「指数採用株価÷除数」で算出されます。この「除数」とは、銘柄入れ替えや株式分割などによって指数としての連続性に断層が生じないよう調整する数値です。この算出方法では、指数採用株価が高い銘柄ほど指数に対する寄与度が大きくなります。

TOPIXで寄与度が大きいのは、時価総額第1位のトヨタ自動車、メガバンク、NTT、NTTドコモ、電力各社などで、内需系の銘柄のほうが目立ちます。

ちなみに、5月末時点でのTOPIX算出対象会社数は1672社ですが、寄与度の高い上位30社で指数の約半分を占める計算になります。

7月2日の時価総額上位10銘柄(億円)
7203 トヨタ自動車 10413
9437 NTTドコモ 5920
9432 日本電信電話 5730
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 5688
7267 ホンダ 4578
7751 キヤノン 4348
7974 任天堂 3774
8316 三井住友フィナンシャルグループ 3573
9501 東京電力 3246
8058 三菱商事 3098

日経平均株価は、いわゆる値がさ株の寄与度が高く、ファストリテイリング、ファナック、京セラ、キャノンなどが上位にきます。値がさの外需系・ハイテク株が中心といってよいでしょう。なお、日経平均株価もやはり、寄与度の高い上位30銘柄で指数の約半分を占めます。

7月2日の225寄与度上位10銘柄(%)
9983 ファーストリテイリング 5.91
6954 ファナック 4.41
6971 京セラ 3.11
9984 ソフトバンク 3.04
7267 ホンダ 2.20
7751 キヤノン 2.15
6762 TDK 2.08
8035 東京エレクトロン 2.05
4543 テルモ 1.85
9433 KDDI 1.83

プロフィール」欄では、各銘柄の時価総額と全上場銘柄における順位、日経平均株価構成銘柄については、日経平均株価に対する寄与価格・寄与度および順位を表示しています。

いずれも5月28日の終値によるもので、株価が動けば多少の変動も出てきますが、注目する銘柄がどの辺りの順位にいるのか、各指数に対する寄与度はどの程度高いのかを知るうえではかなり参考になると思います。

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