株価のトレンドは、どのくらいの期間を想定するかによって異なります。短期的には強い上昇トレンドに見えても、数年前からのトレンドは横ばい、長期で見れば「足下の上昇は下降トレンドの中の戻しの範囲内」ということもあります。
株価は、はるか昔のレジスタンスやサポート水準を覚えているもので、短期チャートに現れていなくとも、その水準で頭打ちになる、底打ちするというケースも珍しくはありません。つまり、中長期のトレンドや過去のサポートやレジスタンスは、目先足下のトレンドの上値余地や下値余地を考えるヒントにもなるわけです。
このトレンド分析」欄では、過去約12年(98年4月〜10年5月26日)、過去約7年(03年4月〜)、過去約3年(07年4月〜)、過去約1年(09年3月〜)の株価のトレンドの概形、およびその期間内の高値・安値水準を表示しています。
また、それぞれ期初と期末の株価水準と、期間内の高値・安値の切り上がり・切り下がり具合などによって、以下のような5段階の矢印で株価の大きな方向性を示しています。
日経平均株価の大きな流れを遡ってみると、高値・安値の水準(引値ベース)は ●1998年10月9日:12879.97円 ○2000年4月12日:20833.21円 ●2003年4月28日: 7607.88円 ○2007年7月9日:18261.98円 ●2009年3月10日: 7054.98円 でした。 これらの時期近辺から直近までのトレンドを取り上げています。すなわち、過去12年は概ね2サイクル、過去7年で概ね1サイクルです。 |