短期で高リターンが狙えそうな「値動きのよい」銘柄が探せる!
ここまでは、その銘柄自身の引値や寄り付き方、あるいは日経225先物や米国市場の引値に対する「順張り度」「逆張り度」を調べた結果でしたが、たとえば、その銘柄の値動きは激しいか、それともあまり動かないか、という株価の変動具合(ボラティリティー)もまた、値動きの特性を見るうえでの視点になります。
ボラティリティーの大きい銘柄は、「大きく儲かる可能性もあるけれども、大きくやられる可能性もある」、ボラティリティーの小さい銘柄は「大きく儲かる可能性は少ないけれども、大きくやられる可能性も少ない」ことを意味します。つまり、ボラティリティーは、その銘柄のリスク・リターン度合いを測る尺度ともいえるわけです。
少ない資金で短期的に大きな収益を狙いたい場合には、ボラティリティーの大きい銘柄が対象候補になります。もっとも、そうした銘柄は「短期で大きくやられる」可能性も持っていますから、その点は十分に考慮して策を練ることが必要です。
たとえば、短期的にボラティリティーが高くなっていて、しかも、短期の順張り度合いが高くなっている銘柄は、人気が集まり値動きがよくなっている可能性があります。順張り傾向が強い銘柄であれば、前日比上昇の日の大引けで積極買いする、あるいは、トレンドが下向きであれば前日比下落の日の大引けで積極ショートするのも一策といえます。
ザラ場中のボラティリティーの大きい銘柄は、デイトレで収益を狙う対象候補するのもよさそうです。
この」欄では、場中の高値・安値の値幅から「ザラ場ベース」のボラティリティーの大きさを5段階表示していますが、銘柄によっては、流動性が乏しいために高値・安値が開きがちになるケースもあります。実際に売買するときには、予め取引に支障がないくらい日々の出来高があるかをチェックすることが不可欠です。あるいは、時価総額のある程度大きい銘柄に絞って、その中からボラティリティーの大きい銘柄を選ぶ方法も考えられます。
この【値動き分析】」欄に示している各項目を組み合わせてみると、より具体的に「どんな状況のときに、どんな売買をするのがよさそうか」が見えてきます。
ホンダ(7267)の例で考えてみましょう。
値動きの傾向が顕著な点をあげると、