寄値=3610円 高値=3610円 安値=3500円 引値=3595円
本日はETFである。分足2本目の9時06分59秒、50口の売り物登場。この時点での最良買い気配と見られる3595円から一挙に3510円まで下げる。07分00秒に3515円で30口約定しているが、同一売り主体が3515円に入ってきた買い板を叩いたのではないか。以後、約1時間の約定件数3件、わずか計6口で3600円まで戻す。
この1時間で買い気配が上がったのだろう。「これを待ってました」と言ったかどうかはわからないが、10時17分13秒、今度は300口の売り物が出て株価は3585円から3500円まで下落。この売りから10時19分59秒までの間に約定3件・50口で3585円まで戻し、分足は”逆・往って来い”型に。この後は、約定4件・17口。3595円で大引けとなっている。
1月23日に3500円を上回ってから3月半ばまで、3500円処がサポートになっていたことがわかる。それを下抜けした後は転じてレジスタンスに。このレジスタンスブレイク以降は、再びサポートになり、4月7日、16日もこの水準で下げ止まっている。どう見ても、3500円処が意識されているかのようではないか。
ETFの流動性難を指摘されると東京証券取引所では「マーケット・メイカーが常に適正な価格を提示している。板の厚さを見てもらいたい」などと反論するそうだが、この例を見ると、板の厚さはどうあれ、そのマーケット・メイカーが3500円処を意識している可能性がうかがえる。それならそうで、流動性難を承知の上でのサポート買いストラテジーも試み甲斐がある、というものではないだろうか。