寄値=521円 高値=522円 安値=499円 引値=522円
三井系、2×4住宅のトップ企業。広告宣伝も積極的。おそらく誰もが知っている大企業だが、日々の取引は意外なほどにカツカツ、板もかなりスカスカな銘柄である。この日も9時台の約定は4件・5000株と、平常通りの薄い商いだったが、10時00分20秒に2万株の売りが登場。519円だった株価は499円まで下げてしまう。
コンマ数秒後(1秒単位の歩みでは同じ10時00分20秒)、買い板が入ったのか、売り板を取る買い手が現れたのか、4件・6000株の約定で株価はあっという間もなく518円まで戻す。以後は、516円から518円の値幅内で平常通りの薄い商い。大引け成り行き9000株で、522円の高値引けとなっている。
本日の安値500円処は、年初から2月半ばにかけてレジスタンスとなっていた水準。この水準を2月17日に大きくブレイクした後は510円処がサポート水準になっていたが、本日の場中の下落は、510円処よりも、かつてのレジスタンス転じてサポートの水準が強く意識されている可能性を感じさせる動きといえる。
4月以降の動きを見ると、65日移動平均および13週移動平均がサポートになってきた様子がうかがえる。本日の2万株の売りは、この移動平均のサポートを強烈に突き破るものだっだが、その瞬間後の6000株の買いで株価は再び65日移動平均(519円)水準に戻している。本日時点の13週移動平均は521.6円。大引け成行でついた引値とほぼ同値であるのは偶然だろうか。