寄値=1023円 高値=1045円 安値=990円 引値=1045円
前日引け後に良好な16年3月期予想を発表。強い買い気配で、9時03分01秒に前日比32円高の大ギャップアップで寄り付く。と同時に「待ってました!」とばかりに怒濤の9000株売りが襲来。1秒間に33円下げる。と、その15秒後から「押し目を待ってました!」と言うかの如く旺盛な買いが出現。瞬く間に1030円処まで戻して分足は長い下ヒゲ陽線に。
これで売りたい人は売り切ったか、と思いきや、07分08秒に2600株、09秒に6400株の合計9000株の売りが再襲来。が、1011円で下げ止まり、またもや買いが優勢となって07分46秒には1030円まで戻す。次の分足で年初来高値を更新した後は、売り物が出ても下げは限定的。14時以降着々と値を上げる動きとなり、高値を一段更新して引けている。
前日の高値は999円。この1000円前後の水準は、3月半ば以降フシ目になってきた様相がうかがえる。寄り付き時点のギャップを埋める動きが出るとすれば、この水準がサポートになると予測されるところだが、9000株の売り物はここでは止まらなかった。よほど本日中に売りたかったのだろうか。
一方、日足チャートを見ると、この銘柄は上げ始めると5日移動平均が意識される傾向も現れている。本日の寄値1023円で算出すると、5日移動平均は990.6円。本日の安値とほとんど同値である。本日の下げ止まりは、ギャップ埋めよりも5日移動平均サポートが意識された結果にも見える。