寄値=1040円 高値=1068円 安値=950円 引値=1047円
前日引け後の業績発表はサプライズの修正もなく、前日比10円安で寄り付く。スタート1分間は小動きだったが、9時1分11秒から売りが積極化しはじめ、3分24秒には1000円割れ。徐々に売りの勢いは増し、990円台半ばで堪えていた株価は4分41秒から42秒の間に950円まで下落。が、ここで買いが入ってきたのか、4分59秒には980円まで戻している。
その後は、1000円を挟む攻防に。分足4本目まで、1000円に乗せると売りに押されて3桁に、という動きを繰り返す。決着がついたのは分足5本目の22分19秒。”8度目の正直”で1000円台に乗った株価は以後3桁に落ちることはなく、上値を切り上げる展開となる。後場途中には前日比プラス転換して年初来高値更新。引けにかけてやや売られるも、陽線で引けている。
4月半ばから5月にかけて1000円をはさむ保合い状態にあった株価は、5月8日に上抜けの様相を呈し、昨日の陽線で保合いブレイクが決定的に。チャートの教科書の買いシグナルであるが、その翌日(=本日)、それも分足1本目で、第1のサポートとなる保合いゾーンはもろくも粉砕され、次のサポート水準970円処も破られている。かなり執拗な売りが出たと見られる。
下げ止まったのは、3月下旬から4月上旬にかけてのレジスタンス転じてサポート水準の950円。分足2本目から4本目まで続いた1000円前後での攻防は、第1のサポートがブレイクされてレジスタンスと化した動きと解釈される。この攻防が買い勝利で決着したのは、市場全体が戻したことに加えて、この銘柄が売り長で逆日歩がついていたことも一因ではないか。