寄値=4805円 高値=4920円 安値=4510円 引値=4825円
前日引け後、15年3月期実績とともに1対3の株式分割を発表。市場の地合いが良ければ好感されそうなものだが、前日比15円安で寄り付いた直後から売り物が出るわ、出るわ。スタート1分間で寄値から120円怒濤の下落。9時03分54秒に4510円をつけるまでほぼ一貫して下げ続けることに。
が、この安値で我に返ったのか、ここで切り返しモードに転換。値は着々と上がり、9時05分台早々に株価は4600円台に回復。4750円処でやや上げ下げを繰り返す展開となるも、買い意欲は強く、9時40分台に前日比プラス転換。さらに値を伸ばして前日比100円高まで一気に上昇する。その後は値を下げ、前日引値近辺で上げ下げを延々と繰り返して大引けに至っている。
昨日引け時点でのサポート水準は、まず3月終盤から5月初めまで上値・下値のフシ目であり、かつてのギャップ水準でもある4600円前後。ここは強そうなサポートと目されたものの、この水準で下げ止まろうした痕跡は寸分もない。その下の強そうなサポートと言えば4月20日と5月7日の安値4430円処。本日の下げ止まりは、この水準までは届いていない。
ここでチャートをよくよく見ると、本日安値4510円は、4月20日の翌日のギャップアップの下値、および5月7日の翌日の安値とほぼ同値である。あまり強くなさそうなサポートだが、区切りのいい4500円処が意識された、ということか。ちなみにこの銘柄、上げ始めると陽線が続く傾向がうかがえる。陽線を予測しての場中安値買いも検討に値するかもしれない。