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本日の「珍妙チャート」観測

 4099  四国化成工業 (2015.5.19)

寄値=1097円 高値=1097円 安値=1047円 引値=1089円

買い板に1,2単元しか入っておらず、分足がローソク型になることのほうが珍しい恒常的な薄商い銘柄。本日も、前日比変わらずで寄り付いた後は1単元、2単元レベルの売りが散発的に出る程度で、しばらくローソクらしいローソクは描かれなかった。が、分足24本目の最後、10時59分00秒に9000株の売り物が現れ、目視不可速度で44円下落。瞬時にして巨大陰線が描かれる。

と、その14秒後、30円も高い売り板を取る1000株が登場。以後は、再び1,2単元レベルの売り買いで取引値はランダム・ウォーク状態で上げ下げするも、下がったところで買いが入るらしく、時折り陽線が描かれる展開に。引け前10分からは買いが積極化。大引け約定5000株で1089円まで戻している。


3月半ばからの調整ムードが4月に入って一転したが、4月20日以降、1050円処がレジスタンスとなっていた。この水準は、2月後半以降のフシ目水準でもある。このレジスタンスをブレイクしたのが5月7日。これが転じて本日のサポートになった格好である。教科書通りの非常にわかりやすいパターンと言ってよいのではないか。

また、4月からの上昇を見ると、4月20日の大陰線が”いったんトレンド休止”の発端になっていることがわかる。このとき、25日移動平均がサポートとなっているが、本日の安値も25日移動平均を意識したようにも見える。移動平均サポートと接近しているレジスタンス転じてサポート水準は、買い出動ポイントとして大いに注目したいところである。



3947 7829 8551 6863(上)

市場全体の地合いがよいならば、ふざけた安値のサポート水準に買い指値。