寄値=1640円 高値=1660円 安値=1530円 引値=1618円
前日比10円安の1640円で寄り付く。この1640円の売り板が厚かったのか、寄り後しばらくはこれが上値だったが、9時17分27秒にこの売り物をごっそり買うプレーヤーが現れる。計4700株で1640円は破られ、28秒には1650円に戻す。ただ、その後は積極買いする動きは見えず、前日引値±10円の売り買いが後場14時30分まで続く。
すると14時31分15秒、突然3000株の売り物が参上。薄い買い板を目にも止まらない速さで突き抜け、1530円(前日比▼120円)に瞬落。この最終弾の約定したその途端、今度は1570円で400株が約定する。さらに、34分23秒、1300株が1623円を買い、安値後3分で取引値は93円戻すことに。以後は1620円前後での売り買いで大引けに至っている。
5月13日の引け後、15年12月の当期利益60%減という見通しを発表。翌14日、意外にも、それまでのレジスタンスをブレイクするギャップアップで高寄りしたが、場中にこの減益見通しを冷静に評価する参加者がいたに違いない。場中に大きく下げてギャップは消滅。が、そこから大きく戻して、長い下ヒゲ陽線を描くこととなっている。以後、昨日まで日足5連陽である。
本日14時31分15秒の3000株の売りも、先般の減益見通しを思い出したのかもしれない。ところが、またもや買い上げられて大きく戻している。ちなみに、14日の安値1525円は、この日の65日移動平均と同値。本日の安値1530円も65日移動平均と同値である。わずか2回のこととはいえ、この移動平均水準をつけると買い発動する向きがいる可能性も考えられなくはない。