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本日の「珍妙チャート」観測

 1980  ダイダン (2015.5.22)

寄値=855円 高値=863円 安値=820円 引値=860円

9時00分05秒までの間に計3万株の取引が成立して以降10時台まで閑散状態だったが、11時10分22秒、1万株の売り物で株価は854円から824円まで下落する。と、10分41秒に833円で1000株約定し、分足は842円まで戻して終わる。分足が切り替わった11時15分57秒。またも1万株の売りで842円は820円まで下落。が、また836円まで戻して分足が終了する。

23分11秒にまた1万株の売り物が現れる。836円はまたもや820円まで下げるが、834円に戻して分足終了。そして最後は28分13秒の1万5000株。またまた820円をつけるも、これで売り切ったのか。28分28秒に825円で2000株約定すると、買い優勢モードに。後場12時58分から13時にかけて計1万5000株で850円台を回復し、以後は閑散のうちに大引けとなる。


4月以降、延々とレンジ内の動きを続けている銘柄だが、810円ー820円処は、このレンジの下値として意識されている様子がうかがえる。810円は、3月18日にギャップアップしたときの安値でもある。これといった悪材料がなく、また市場の地合いが悪化しているのでなければ、意識されていると目される株価水準は、やはり意識しておくのが正解らしい。

それにしても、本日のほぼ5分刻みの1万株(×3)、最後は1万5000株という執拗な売り物は同一の参加者なのか。2回目からはいずれも820円で売り切り、そこから株価が戻してどの分足も下ヒゲ陰線というパターンを見ると、この銘柄を手掛けているプレーヤーの大方は顔馴染みで、本日の執拗な売り主は日頃は見ないビジターだったのではないか、とも思える。



9748 9067 4826 4645(上)

市場全体の地合いがよいならば、意識されやすいサポート水準に買い指値。