寄値=174円 高値=174円 安値=158円 引値=168円
昨日は出来高を伴った長い上ヒゲ陰線。その続き、というわけではないだろうが、前日比1円高で寄り付いた後、分足3本目の9時12分21秒から22秒にかけて計8万株の連続売り弾が数十単元レベルの買い板を撃ち抜き、172円は途端に167円。さらに、12分27秒から28秒にかけて計8万6000株の連続爆撃で前日比8.7%安の158円まで下落する。
すると、12分28秒の最後に160円で3000株が約定。これを境にムードが一変。数単元規模の買いが数秒、数十秒ごとに入り、3本目の分足は167円まで戻して終了。以後は取引が激減するも、もはやまとまった売りは現れず。11時には170円を回復。後場も取引は閑散ながら、170円をはさむ動きを繰り返し、そのまま大引けとなる。
低位株といえば、何らかの要因で大きく噴くと売り物が大挙して押し寄せて長い上ヒゲ、というのが毎度お馴染みの光景といえる。この銘柄も昨日はそうだったが、本日は珍しく長い下ヒゲ。日足チャート上では、第1のサポートは165円処、その下は5月に入ってからの下値162円で、本日の下げ止まりの158円はその下、2月9日から16日にかけての下値水準である。
往年の仕手株的な低位株には板の厚い銘柄が多いが、本日の例のように、合計十数万株級の売り物で途端に10円程度下げることもある。買い指値を入れておくなら、3段、4段下の十分にふざけたサポート水準にしたい。長い上ヒゲが頻繁に観測される銘柄であれば、ふざけた高値の売り指値とセットで入れておくのも一策ではないか。