寄値=1914円 高値=1934円 安値=1850円 引値=1930円
前場は100株、200株レベルの約定が散発20件。後場は寄りから100株が16件、いずれも1930円で約定する。と、そこに12時50分01秒、1万1000株の電撃売り。1930円は見る間も与えず崩落。が、最終弾と見られる4500株が1850円で約定した途端、コンマ数秒の間に3件の100株が1858円をつける。30秒後には100株が1898円を買い、分足は長い下ヒゲで終了。
以後は前場同様の100株、200株レベルの散発商い。おそらく、買い板・売り板が乖離状態になっていたのだろう。13時30分から約1時間、1930円処まで上昇すると、100株が安い買い板を叩き、買い板が叩かれると、100株が再び離れた売り板を取る、という動きが6回繰り返される。14時28分38秒に100株が1930円を買ったのを最後に、そのままザラ場引けとなる。
本日の安値1850円処は5月前半に形成した小保合いの上値水準であり、19日にブレイクしたことによってサポートに転じた水準である。また、トレンドが上向いた2月半ば以降、25日移動平均前後がサポートとなっている。昨日引け時点の25日移動平均は1859円と、これも本日の安値と同水準。この2つのサポートが意識されたと思われる。
それにしても、13時30分から14時30分にかけての妙な動きは何だったのか。1930円は昨日の寄り天となった株価だが、この水準をつけると成行売りをする人がいるのだろうか。あるいは、板が離れていようが何だろうが、とにかくこの水準以下で買いたい需要があるということか。両者ともにいるとすれば、ふざけた安値の買い指値は極めて有効な策といえる。