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朝起きて、アメリカが上昇して引けているのを見ると「おっ、今日は行けそうかも」、下がって引けていれば「あ〜あ、今日はダメだな」と思う人は多いのではないでしょうか。
明日、日本株が上がるか、下がるかは、米国次第、または為替次第です。そういう状況がもう長らく続いています。
とはいえ、米国市場に関しては、その前日比上昇・下落が日本時間の場中にまで影響を与え続けているか、というと、そうでもなさそうな印象があります。時間外取引やGlobexの「上がっている」「下がっている」が材料視されることはありますが、早朝に確定する米国市場動向が強く影響するのは、とにもかくにも日本市場の寄り付きでしょう。
実際、日々の寄り前の状況を見ると、米国が上げて引けていれば、寄り前気配は買い意欲ムンムン、米国が下げて引けていれば、寄り前気配は真っ暗、といった感じになっています。しかし、そうしたムードで寄り付いた後、大引けにかけての動きはどんな感じでしょうか。、
「どうも自分の見ている銘柄は、アメリカが上がって張り切っていると、場中はさっぱりダメ」
「アメリカが下がったから、『今日は買うのをやめておこう』と思うときに限って、場中に上がっていく」
などと感じている人も結構いるのではないでしょうか。
その通りなのです。
まず、日経225先物にそうした傾向があります。
個別銘柄でも、全上場銘柄を調べてみたところ、程度に差はあるものの、6割以上が「米国が上昇すると、寄値より引値は安くなる」「米国が下がると、寄値より引値は高くなる」という傾向のほうが強い、という結果になりました。
もし、日頃ウォッチしている銘柄にこの傾向が強烈に見られるとしたら、これはもうドル箱同然です。朝、米国市場の前日比上昇・下落を見たら、「米国市場が上がっていれば寄付成行で売り」「米国市場が下がっていたら、寄付成行で買い」という注文を入れておいて、あとは大引けで手仕舞うだけで、利益が上がることになります。ちょっと古いですが、これこそまさにホンモノの「超ラクラク自動売買」ではないでしょうか。
ただ、これを実行するためには、「米国市場が上げたら売り」「下げたら買い」という、“米国市場に逆張り”売買を過去にやっていたら、どのくらいのパフォーマンスが上がったのかを検証してみなくてはなりません。
そのパフォーマンスが結構な数字を出すならば、「やってみる価値アリ」ということになるわけですが、この検証、なんだか面倒くさそうです。
これまで、「注目している銘柄が順張り有効型か、逆張り有効型か」の検証法や「高寄りしたら売り、安寄りしたら買い」の“寄り付き方”に逆張り売買の検証法を紹介してきましたが、いずれも売買のシグナルはその銘柄自身の値動きだったわけですが、今度は「米国市場の値動き」がシグナルです。
日本と米国にはそれぞれ休場日が違ったりしています。そういう場合、どうしたらいいのか。結構複雑なんじゃないか、という気がするところかもしれません。
確かに、これまでの2つの検証法よりプロセスは増えますが、とはいえ、増えるといっても4つくらいです。プログラムを組んだりしなくとも、Excelのシート上でできます。おそらく、この方法が世界で最も簡単なやり方ではないかと思います。
というわけで、その検証方法を紹介していきます。
銘柄は、本サイトでも度々登場しているプロミス(8574)です。
この銘柄、取引も活発で値動き的にも面白さがあります。