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まず、検証に使うデータを用意します。
この売買は、「米国市場の引値が前日比上昇か下落か」をシグナルに、「日本市場の寄り付きで個別銘柄のポジションを取り」「大引けで手仕舞う」というものです。
売買が「寄り→引け」という点は、前に紹介した「寄り付き方に逆張り売買」検証法と変わりません。よって、個別銘柄について使用するデータは、そのときと同じ「日付」「寄値」「引値」の3つ。
一方、米国市場は「日付」「引値」の2つです。
個別銘柄のデータの入手方法は、「その銘柄は順張り有効型か、それとも逆張り有効型か」で紹介したやり方を参考にしてみてください。
これは、楽天証券の『マーケットスピード』からデータを取るやり方ですが、今回の検証には不要なデータもいろいろ入っているので、必要な「日付」「寄値」「引値」以外は消去します。
このデータ、日付が新しいものから古いものへ、という順序になっているので、これを日付の古いものから新しいものへと並べ替えます。
消去の方法と並べ替えの方法は、「寄り付き方に逆張り売買」検証法で紹介しています。
ここでは、プロミスの2010年4月1日から直近(11月19日)までのデータを用意しました。ファイル名は「8574」です。
<図 1−1>
次は米国市場のデータです。
米国市場のデータと言っても、NYダウもあれば、ナスダックもあるわけですが、ここではS&P500を使います。というのは、指数の構成銘柄数が多く、また、構成銘柄の業種も多様性に富んでいるからです。「米国市場全体の状況」を把握するのは、この指数が最も適していると思います。
このデータは米国の『YAHOO FINANCE』からいただきます。
『YAHOO FINANCE』のトップページの日中チャートのところにある「S&P500」をクリックして、S&P500のチャート表示ページに行きます。
<図 1−2>
<図 1−3>
図1−3のチャート表示ページの左側に「Historical Prices」という項目があります(赤丸のところ)。ここをクリックすると、時系列データが出てきます。
<図 1−4>
ここで、取得するデータの期間を設定するのですが、今日、日本時間の早朝に確定する米国市場の株価の日付は、日本の日付からすると「昨日」にあたります。ですから、設定する日付は、個別銘柄で取得した日付よりも1日遡ったものにします。
今回でいえば、「Mar」「31(日)」「2010」から「Nov」「18(日)」「2010」です。
日付を設定したら、「Get Prices」をクリックします。
11月18日から遡る格好で、3ページ分にわたるデータが出てきました。
が、2ページ目以降は見る必要はありません。
最初に出てきたページの一番下に「Download to Spreadsheet」と青く書かれています。ここをクリックすれば、指定したデータが一発ダウンロードできるのです。
<図 1−5>
保存先を指定し、ファイル名をつけて「保存」をクリックすれば、これでデータ取得完了です。ここでは、ファイル名を「S&P500」としました。
保存したファイル「S&P500」を開いて、「日付」「引値(Close)」以外は消去し、先ほどと同様、日付が「3月31日」からになるように並べ替えます。
<図 1−6>
これで、プロミスとS&P500のデータをゲットできましたが、ファイルが別々だと後で少々面倒かもしれません。
この2つのデータを1つのファイルにまとめてしまいましょう。
これはすぐにできます。
プロミスのファイル(ファイル名「8574」)を開いている状態で、S&P500のファイルも開きます。重なって表示されているような格好です。
S&P500のワークシートの下にシート名「S&P500」が表示されているところがあります(シートタブと言います)。ここを右クリックして、「移動またはコピー」を選びます。
すると、「選択したシートを移動します」と表示された箱が出てきます。。
<図 1−7>
この箱の「移動先ブック名」の「▼」印をクリックすると、「(新しいブック)」「8574」「S&P500」と出てくるので、このうち「8574」を選びます。
「OK」をクリックすると、これで2つが1つのファイルにまとまります。
<図 1−8>
(シートタブをドラッグして目的のブックにドロップする方法もあります。)
なお、このS&P500のデータは、プロミスのデータより1日分前にずれています。プロミスのスタートの日付4月1日とS&P500の4月1日が同じ行に来るように、S&P500のシートで「Date」「Close」と書かれている1行目は削除してしまいます。
2つのデータはこのようになりました。
<図 1−9>