今回の新顔は、東名（4439・東証プライム）、瑞光（6279・東証スタンダード）、ＡＬｉＮＫ（7077・東証グロース）になります。3社ともにクオカードの優待です。

12月26日に優待導入を発表した、瑞光（6279・東証スタンダード）。クオカードは2000円分で、配当は16.2円予想です。発表以降、出来高ベースが上がりました。直近の1月27日引後には上方修正を発表しています。

東名（4439・東証プライム）。こちらはクオカード500円分です。優待導入発表後の値動きを見ても、優待パワーは限定的なのではないでしょうか。プライム移行時には流通時価総額だけが未達でしたが、ここにきて流通株式比率が低下し未達項目が増えました。光通信グループが4分の1近くの株を保有するに至り、この分が流通株式にカウントされなくなったからです。すぐにという話ではありませんが、プライム維持の施策が必要なのではないでしょうか。

2月の優待銘柄は小売業が多いわけですが、とりわけイオングループの銘柄が目立ちます。

1月20日に優待の拡充を発表した、イオン北海道（7512・東証スタンダード）。同時に発表された株式売り出しは、1851.5万株（オーバーアロットメント含む）で、優待券の増額を遙かに上回るショックとなりました。スタンダード市場の流通株式比率（25％以上）をクリアすべく、イオンを筆頭に銀行などの大株主の放出です。

全国のイオン各社の中でも、イオン北海道は一単元の金額の敷居が低く優待の人気が高かったと思うのですが、

2021年2月から調子の狂ったことになって、かつての優待パワーは消えています。