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CD-ROM の内容は、PDF文書です。冊子版は用意しておりません。
250銘柄の値動き特性がひと目でわかるテクニカル情報を収録した弊社オリジナルのデータ集『<株>テクニカル情報』。7月17日、2023年夏号発売です。 まずは、今回の掲載250銘柄の顔ぶれをご覧ください。
2023年は実に暗い幕開けでした。大発会の日経平均株価はギャップダウンで下落。引け値は前日比377円安の2万5716円。この日の安値2万5661円は、前年の6月20日と10月3日につけた安値と同水準。これでは前年3月9日の最安値を突き抜けてベアトレンドが再開するのも時間の問題だろう、と覚悟した人も多かったのではないでしょうか。
ところが、翌日から反発。下げても大発会の安値は下回らず、3月9日の2万8734円まで上値を伸ばします。翌3月10日から急落しますが、16日に下げ止まり、4月半ばから徐々にトレンドが安定化。4月28日に3月9日の高値をブレイクするに至ります。
そして5月のGW明けから驚くべき展開となります。日経平均株価はギャップアップに次ぐギャップアップでみるみる水準が切り上がり、5月17日にまさかの3万円台回復。それに止まらず、19日には何と、21年9月14日につけた高値をブレイク。このブレイクによって、20年4月からの上昇トレンド継続が確定しています。
日経平均株価の最高値更新はなおも続き、6月14日に3万3000円台。6月19日から上値は切り上がっていませんが、実に33年ぶりの高値水準で上半期終了。あの暗い大発会からこんな展開になるとは。一体誰が想像したでしょうか。
日経平均株価が33年ぶりの高値をつけているともなれば、当然ながらメディアで株式市場の話題が取り上げられることが多くもなります。「この日本株高に乗れ!」といった株式投資特集を目にすることもしばしば。80年代バブルの最高値を超える相場が始まったという、超強気の論調も出ていたりします。
ところが、ネット上でよく目にするのは「これだけ日経平均株価が上がっていても、その実感が沸かない」との声です。個人的にも、それに近い感覚はあります。なぜそうなのかと言えば、おそらく目下の相場は過去に経験してきた強気相場の初期段階とは明らかに様相が異なるからです。
強気相場の初期段階は市場全体に勢いがあり、個別銘柄は総じて強い上昇トレンドとなっているものです。となれば、株式市場に日々参加している人も総じて利益が上がる。日経平均株価が値上がりを続けていれば、自分の利益もそれとともに伸びるでしょう。それならば、日経平均株価の33年ぶり高値は「実感」とも一致するはずです。
この23年上半期も、当初はその雰囲気があったと思います。しかし、日経平均株価の大躍進が始まった5月の連休明け以降、そうではなくなっているのが実情です。
マザーズ指数の推移を見ると、それが端的に現れています。
年初から6月末までの日経平均株価とマザーズ指数の引け値を「1月4日=100」として指数化してみると、2月9日まではむしろマザーズ指数のほうが勢いのある動きをしていたことがわかります。ところがその後、マザーズ指数は失速。下値は持ち堪えているものの、上値は切り下がる弱含みな動きが延々と続きます。
それでも、5月の連休前までは日経平均株価とマザーズ指数の上げ下げの方向性は概ね一致していたのですが、5月に入るとトレンドが完全に逆行してしまいます。日経平均株価が高値を更新する一方で、マザーズ指数は上値下値ともに切り下がり、5月26日の引け値は1月17日来の安値となっています。
個別銘柄の動向を見ても、5月10日から5月末にかけて、高値更新銘柄数は減少傾向、対して安値更新銘柄数は増加傾向です。となれば、いかに日経平均株価が日々最高値を更新していたとしても、個別銘柄を売買している人は「実感が沸かない」。マザーズ指数の値動きに近いグロース系の新興株を手掛けている人からすれば、劣悪な相場にしか感じられなかったのではないでしょうか。
つまり、日経平均株価が33年ぶり高値に向けて突き進んでいた5月の連休明けからの“日本株高”は、その実“日経平均株価高”。相場のテーマをあげるなら「日経平均株価」。“IT相場”のような名前をつけるとすれば”日経平均株価だけ相場“といったところです。
これまで折にふれて述べてきたことですが、「日経平均株価が強い動きをしている一方で、下降トレンドと化す個別銘柄が拡大している」という日経平均株価と個別銘柄の乖離現象は、市場全体の先行きにとっての言わば凶兆です。過去の相場を見ると、いずれ市場全体が爆落して日経平均株価と個別銘柄の方向性が一致して乖離が解消されるに至っています。
幸い、5月に起きた乖離現象は「下降トレンドと化す個別銘柄が拡大する」というほど深刻ではありません。また、6月に入って値動きが好転する個別銘柄が増え、乖離の度合いも緩和している感があります。マザーズ指数にしても、6月には強い動きとなり、日経平均株価との逆行は解消されています。
とはいえ、楽観はできません。もし、何らかのきっかけで“日経平均株価だけ相場”が再開すれば、寄与度の高い(=採用株価が高い)一部の銘柄が集中的に買われ、その銘柄を買い上げるためにその他の個別銘柄が売られかねません。そうなると、日経平均株価と個別銘柄の乖離は5月に起きた以上に拡大することになります。
果たして、“日経平均株価だけ相場”はさらに進展するのか。値動きが好転する個別銘柄が増えて乖離は完全解消に向かうのか。これが23年下半期の最も重要な注目点だと考えています。
そこで改めて確認しておきたいのが、日経平均株価と個別銘柄の値動きの関係です。『<株>テクニカル情報』の「値動き分析」欄では、日経平均株価の値動きを左右している日経225先物と個別銘柄の値動きの関係として、ベータ値と決定係数を表示。また、日経225先物の値動きに対して個別銘柄がどういう値動きをする傾向があるのか。日経225先物が値上がりして引けた翌日、その個別銘柄は上昇する(順張り)・下落する(逆張り)傾向の強さ、および、日経225先物が高く寄り付いた日にその銘柄は場中値上がりする(順張り)・値下がりする(逆張り)傾向の強さもひと目でわかります。
そのほかにも、たとえばTOPIXやマザーズ指数に対する値動き、その銘柄自身の値動きの傾向、その銘柄と相関性の高い銘柄なども知ることができます。『<株>テクニカル情報』には個別銘柄を売買するうえでの視点が満載です。
“日経平均株価だけ相場”に関しては、250銘柄のデータとともにCD-ROMに収録している『<株>テクニカル情報 DATA MAGAZINE』のMarket Reviewの各種データにもその内実が表れています。 “日本株高”でも実感が沸かないという現実がより具体的に見えてくるのではないかと思います。
一方、毎回トレードのヒントとなるデータを提供しているSpecial Dataでは、その銘柄自身の値動きに焦点を当てています。
たとえば、個別銘柄の中には、値上がりして引けた翌日もまた値上がりする傾向が強い(順張り型銘柄)、値上がりした翌日は値下がりする傾向が強い(逆張り型銘柄)という特性が観測される例が少なくありません。他方、高く寄り付くと場中さらに買われて陽線になりやすい(寄り付き方に順張り)、高く寄り付くと場中売られて陰線になりやすい(寄り付き方に逆張り)という特性が観測される銘柄もあります。そうした傾向の強い個別銘柄をリストアップしています。売買対象にする銘柄探しにも役立つこと間違いなし、です。
もし、「Special Data」の掲載銘柄、それ以外でも気になる銘柄が『<株>テクニカル情報』の非掲載銘柄だった場合には、ぜひ「非掲載銘柄データ提供サービス」をご利用ください。お客様専用フォームよりご依頼いただければ、掲載250銘柄と同じフォーマットのデータをメールにてお送りします。
サービスのご案内ページのURLは、『<株>テクニカル情報2023年夏号』の表紙に記載しています。もちろん、サービスのご利用は無料。ご利用いただける期間は本年12月末までで、銘柄数に上限はありません。
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