1月11日付けの「注目の新指数『JASDAQ―TOP20』」では、指数に対する寄与度トップの第一精工(6640)と第2位のユビキタス(3858)の2銘柄で指数全体の2割以上のウェイトを占めることを紹介しました。
さらに、この超高寄与度2銘柄の攻略のアイディアをいくつか考えてみたわけですが、あのとき「これは有効そう!」と目されたトレードのパフォーマンスはその後どうなっているのでしょうか。
追跡してみました。
<仮に空売り可能なら“単純順張り売買”で年間300%近い累積益!?>のその後。
今年に入ってからの同じ売買の累積パフォーマンスです。300%とまではいきませんが、これでもすごい。ただし、ドローダウンを抑える工夫は必要です。この銘柄自身の値動きに加えて、たとえば市場全体(日経平均先物など)の値動きもシグナルに加味してみる手もありそうです。
<「高寄りしたら手仕舞う」「安寄りならホールド」も一策>のその後。
引値が前日比上昇のときに大引けでロング、翌日高寄りしたら寄り付きで手仕舞い、安寄りしたら手仕舞わずにホールド。その日の引値が前日比上昇ならば再びロング。引値が前日比下落ならば買わない、という“買いオンリー”のトレードです。
今年に入ってからのパフォーマンスは、4月から8月まではふるいませんでしたが、このところパフォーマンスが伸びてきています。これは、トレンド転換も近い、と見た向きが入って活気が出てきた、ということかもしれません。
パフォーマンスの安定策としては、たとえば、「何%以上高寄りしたら」「何%以上安寄りしたら」といった条件を付ける方法が考えられます。
<「米国市場に逆張り」が奏功する銘柄ではあるが…>のその後
2010年は調子がよかったのですが、今年に入って3月までまるで奮いませんでした。そこでこのやり方を止めてしまった人にとっては気の毒な結果です。大震災以降、めきめきとパフォーマンスを伸ばしています。
<とにかく「引けでショート」「寄り付きでトテンロング>のその後
「引けで売り、翌日寄り付きで買い戻す」のほうは今年に入ってからも概ね堅調。とくに8月以降は良好です。
一方、「寄り付きで買い、大引けで売る」のほうは、この銘柄自身の値動きが下げトレンドになってしまったために裏目に出ることが多くなったようです。
<なぜか、あの“強い個性”の京都銘柄の値動きと深い関係が>のその後
日本電産(大1・6594)の前日比上昇下落をシグナルに第一精工を大引けで順張りする、というトレードです。パフォーマンスは引き続き順調のようです。プラスαの策としては、米国市場引値の前日比上昇・下落との組み合わせなどが考えられます。