信用取引残高のデータは、証券取引所が公表するものと、日証金が公表するものとの2つに分けられます。
証券取引所が公表しているデータには2種類があります。ひとつは、東京・大阪・名古屋の3市場の信用取引残高をまとめた「3市場信用取引残高」です。
これには、各市場の信用取引残高と、3市場合計の数字が出ています。毎週火曜日に前週末の概算値が発表され、翌日には、それが日本経済新聞にも掲載されます。
「3市場信用取引残高」は、個別銘柄についてではなく、市場全体としての信用買い残高・信用売り残高のデータで、一般信用取引と制度信用取引それぞれの残高もわかります。
さらに、水曜日には、「清算値」として、証券会社の店内食い合い分がどのくらいあり、証券会社が自己で融資した分がどのくらいあったか、といった詳しい数字も出てきます。
取引所が発表するもうひとつのデータは、東京証券取引所だけの「東証信用取引銘柄別残高」で、これも毎週火曜日に前週分の数字が発表されます。
こちらは、個別銘柄ごとに、制度信用取引と一般信用取引を合わせた、信用買い残高と信用売り残高の数字が出ています。