「JASDAQ-TOP20」の計算

「日経平均株価」の計算はこちらです。

(以下は上場当時の記事です。その後の更新はありません。最新の構成銘柄については、シンプレクスAMのサイトの各ETFページにあるマンスリーレポートを見るのが一番早いと思われます。)

「マザーズ・コアETF」のメモが下の方にあります。

2010年12月3日、JASDAQ-TOP20上場投信(1551・大証)が上場しました。大証が10月12日から算出開始した「JASDAQ-TOP20」に連動するETFです。この指数は日経平均(225)株価と同じのりで計算します(ダウ式平均株価)。

12月24日の引値
コード 銘柄名 業種 掛け目 指数用株価 寄与割合(%) (左)累計
6640 第一精工 電気機器 1 4165 12.3 12.3
3858 ユビキタス 情報・通信 0.01 2810 8.3 20.6
3268 一建設 不動産業 1 2679 7.9 28.5
3765 ガンホー・オンライン 情報・通信 0.01 2673 7.9 36.4
2702 日本マクドナルド 小売業 1 2078 6.1 42.5
4819 デジタルガレージ 情報・通信 0.01 1950 5.7 48.2
6787 メイコー 電気機器 1 1830 5.4 53.6
8410 セブン銀行 銀行業 0.01 1676 4.9 58.5
9438 エムティーアイ 情報・通信 0.01 1553 4.6 63.1
7458 第一興商 卸売業 1 1498 4.4 67.5
2656 ベクター 小売業 0.01 1408 4.1 71.6
4080 田中化学研究所 化学 1 1332 3.9 75.5
6769 ザインエレクトロニクス 電気機器 0.01 1275 3.8 79.3
4348 インフォコム 情報・通信 0.01 1267 3.7 83
4239 ポラテクノ 化学 0.01 1249 3.7 86.7
6890 フェローテック 電気機器 1 1035 3 89.7
3811 ビットアイル 情報・通信 0.01 1012 3 92.7
6871 日本マイクロニクス 電気機器 1 977 2.9 95.6
4817 ジュピターテレコム 情報・通信 0.01 847 2.5 98.1
4755 楽天 サービス業 0.01 681 2 100.1

株価合計は33995円、除数は銘柄数の20で開始していますので、指数値は33995÷20=1699.75、です。

累計値がきちんと100になっていないのは丸めの問題で気にしないで下さいな。 寄与度上位6銘柄で指数の半分を占めます。寄与度トップの第一精工は12.3%を占めています。日経225以上に特定の銘柄に左右されます。

ジャスダックの指数ですが、ETFの上場は大証・二部です。貸借銘柄です。

指数の詳細については、大証のページでご確認ください。

ETF(ファンド)の詳細については、シンプレクス・アセット・マネジメントのページでご確認ください。

株価底上げの機運に乗っかってETFとしては順調な滑り出しです。上場記念で売買手数料を無料とする証券会社もあるみたいです。


2011年10月21日に銘柄入替がありました(大証のリリース)。第一精工の東証鞍替えに伴い(指数から除外)、クルーズ(2138、サービス業)が新規採用されました。クルーズの掛け目は「0.01」です。

除数の発表が見あたらないのですが、入替前日の10月20日の合計株価が、「24484(旧銘柄)」「23619(新銘柄)」だったので、23619÷24484×20(旧除数)=19.29341611...、きっと「19.293」です。

2011年10月20日・新銘柄での指数寄与度合い
コード銘柄名指数用株価寄与割合%累計%
4819デジタルガレージ243010.310.3
2702日本マクドナルドホー20548.719.0
3765ガンホー・オンライン20158.527.5
3268一建設18737.935.4
3811ビットアイル15566.642.0
7458第一興商14606.248.2
8410セブン銀行14116.054.2
2138クルーズ (new)13085.559.7
3858ユビキタス10504.464.2
6890フェローテック10134.368.5
4239ポラテクノ9964.272.7
9438エムティーアイ9724.176.8
4755楽天8833.780.5
4817ジュピターテレコム8043.483.9
4348インフォコム7943.487.3
6787メイコー7523.290.5
4080田中化学研究所7103.093.5
2656ベクター5662.495.9
6769ザインエレクトロニク5212.298.1
6871日本マイクロニクス4511.9100.0

上位数銘柄で指数の半分ほどが説明できる状況は変わってません。マクドナルドが順位を上げているところが、指数の軟調さを物語っているようです。

トレード可能な指数という意味で貴重だと思うのですが、出来高はちょっと低迷しています。日経平均の回復に伴って、このETFの出来高が回復してくれば期待できそうですが、どうでしょうか。


(12月2日) セブン銀行が東証に重複上場するそうです(株式売出もあるそうです)。将来的にはTopix指数採用が期待されています。JASDAQ-TOP20の方については当面は現状に変化無しでしょうが、どうなるのでしょうか。ついでに愚痴を一つ。11月末に1対1000の株式分割を行い(指数の掛け目は×10)、100株単元として流動性向上を謳っていますが、百円台の株価になってしまい、個人トレーダーとしては萎えてしまいます。

(2012年3月16日)調べ物で大証のウェブを見ていたら、JASDAQ−TOP20の構成銘柄の一部変更について、というのがありました。3月29日から「メッセージ(2400)」が採用されるそうです。これに先立ち、3月15日にセブン銀行が除外されていました。 どうりで、昨日今日と自分の計算とずれていたわけです。

3月14日現在での寄与度などです。

コード 銘柄名 3/14 引値 掛け目 指数用株価 寄与度%
3268 一建設 2152 1 2152 9.0
2702 日本マクドナルドホー 2120 1 2120 8.8
4819 デジタルガレージ 209400 0.01 2094 8.7
3765 ガンホー・オンライン 190900 0.01 1909 7.9
8410 セブン銀行 179 10 1790 7.5
7458 第一興商 1621 1 1621 6.7
3811 ビットアイル 796 2 1592 6.6
9438 エムティーアイ 134000 0.01 1340 5.6
6787 メイコー 1059 1 1059 4.4
4239 ポラテクノ 104900 0.01 1049 4.4
2138 クルーズ 104300 0.01 1043 4.3
4348 インフォコム 95600 0.01 956 4.0
6890 フェローテック 879 1 879 3.7
4755 楽天 85200 0.01 852 3.5
4817 ジュピターテレコム 81500 0.01 815 3.4
3858 ユビキタス 73800 0.01 738 3.1
4080 田中化学研究所 576 1 576 2.4
6769 ザインエレクトロニク 52800 0.01 528 2.2
6871 日本マイクロニクス 511 1 511 2.1
2656 ベクター 40000 0.01 400 1.7

この日の合計株価は、24024円でした。丸めない指数値は、1245.218473...です。セブン銀行を除外した合計株価は、22234円でした。除外後の除数は、22234÷丸めない指数値=17.85550125... となるので、「17.856」でしょう。きっと。

29日から採用される「メッセージ」の見なし額面が確認できないのですが、0.01とすると、3/14引値が250100円だったので、指数用株価は2501円で寄与度が1割を超えるトップ銘柄になりそうです。

前回の銘柄入替から今回の銘柄入替までの変化を見てみる。≫≫≫

(2012年3月29日)28日引け時点での旧銘柄の合計株価は、21913円で丸めない指数値は、1227.206541...でした。メッセージを加えた合計株価は、24423円なので、これを丸めない指数値で割ると、19.90129549...ということは、新しい除数は「19.901」でしょう。きっと。


注目の新指数「JASDAQ―TOP20」

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マザーズ・コアETF - memo

2011年11月29日に、東証マザーズCore指数を対象とした「マザーズ・コア上場投信(1563)」が東証に上場されました。(→東証のリリース)

マザーズ上場178社(2011年11月18日)のうちの中心的な15銘柄から構成される株価指数です。

他のTopixインデックスシリーズ同様に、時価総額加重平均型の指数になります。従って、指数の算出には「指数用」発行済み株式数とFFW(浮動株指数)が必要になります。ウェブで得られる情報だけでは、指数値を自分で計算するのは困難でしょう。

15銘柄とそのウエイトは表の様になっています(東証のパンフレットより)。上位5銘柄で半分以上を占めているので、それらの値動きを押さえておけば指数の動きはおおよそ想像できると思います。

「配当込み」指数だそうで、株価が配当落ちした部分は「除数」で調整されるとのことです。東証一部にいても不思議でない銘柄があるので、対象銘柄の入替は結構あるかもしれません。それも除数で調整されます。

ファンドの方は、90万口・9億円でスタートしました。管理会社(運用)は、JASDAQ-TOP20と同じシンプレクス・アセット・マネジメントです。構成銘柄は非貸借銘柄が多いのですが、ETFは貸借銘柄なので上場日から空売りも出来ます。指定参加者(マーケットメーカー、みたいなもの)は、SMBC日興、シティグループ証券だそうです。

初値は、ちょうど1000円(3370口)でしたが、13時49分のトレード(970円)を最後にザラ場引けしてしまいました。出来高は7324口、約730万円の売買代金でした。 株式市場の売買代金・超低迷が続く中、やはりというか、初日にこの程度の勢い(JASDAQ-TOP20の時は約12万口でした)では値付かずの日がやってくるのも遠くはなさそうな予感です。

成熟した代表銘柄に比べて新興株の場合、市場全体の影響も受けますが、銘柄個々の事情で動く部分も大きいです。業種の違うトヨタと三菱UFJの動きが市場平均で説明できることが多いのに比べると、業種的には近いミクシィとサイバーエージェントの値動きは 、マザーズ指数というよりは、ミクシィはミクシィの事情、サイバーはサイバーの事情で動いているのではないでしょうか。新興株の株価は外部の事情に加えて、より内部の事情に左右されている、と言っていいかもしれません。

バラバラな個別の事情で動いている新興株を束ねてファンドにするということは、一銘柄の個別の事情がファンドの構成比率にまで低減されるので、銘柄毎の事情を考える面倒を相当省略できるということです。そういう意味で新興株をマザーズコアというくくりでETFにすることは意義のあることだと思います。が、冷え切った市場の中、このETFは寒いスタートとなってしまいました。多くの人が振り向いてくれる「春」は、いつやって来るのでしょうか。 春の兆しが見えてきた時点でこのETFの使い方を考えたいと思います。


(12月2日) クックパッド(2193)が海外売出上場市場の変更ですか。市場変更は15日だそうです。ETF上場4日目で選定銘柄入替の発表になりますが、クックパッドに代わる銘柄は現時点では不明です。

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