今回は目立った異動もなく新顔もありません。いつもの銘柄です。リストのトップから見てみます。

ヴィレッジヴァンガド（2769 ・JQS）。2013年からの売買検証ですが安定しています。権利月の下げが権利月前3ヶ月分の上げのほとんどを帳消しにしているようにも見えます。貸借銘柄ではありません。

この銘柄より権利月前3ヶ月ロングの平均パフォーマンスが良かったのが、リストの2番目の銘柄で、

串カツ田中（3547・東証1部）。上場は2016年9月で検証は10月からです。スタートから好調でしたが、2017年に権利落ちを吹っ飛ばす上げを見せました。緑線で日経平均先物の場合をプロットしています。2018年を見れば、市場全体が良くないと優待銘柄といえど苦労する銘柄であるのがわかります。

株価の推移です。外食の新業態として期待され上場1年ちょっとでテンバガー（高値は7480円）しました。その後は株価の落ち着きどころを探る動きとなりましたが、底は打った感が出てきています。赤い横線のコロナ前高値を抜けられるかが目安でしょう。高値後の株価推移においても、優待狙いの買いは売買検証グラフにあるように益を伸ばしているのが不思議です。

ピンクの線は逆日歩の累積です（円）。2018年7月に貸借銘柄となりましたが、スタートの日から貸株超過です。株不足の日が多く逆日歩が常態化している銘柄です。11月末の権利跨ぎで高額逆日歩が発生していますが、2019年の株式売出し、2020年のコロナ相場でも発生しました。最近は5銭の逆日歩の日が続き落ち着いているようです。ネット証券の貸株サービスのレートも落ち着いています。目先足下、強い売り（ヘッジ）需要は見られません。

株主数推移をチェックしましたが、さっくり売り抜け出来ない状況になると株主は大幅に増えるみたいですね。今月権利銘柄のバイク王＆カンパニー（3377・東証2部）は昨年から凄いことになっていますが、株主数は2018年11月をピークにじわじわ減っています（9月10日に優待拡充を発表しています）。

リストの3番目ですが、

アヲハタ（2830・東証2部）。2015年の乱高下相場以外では安定的ですが、権利前3ヶ月ロングでは値幅があまり取れないようです。権利前半年ロングだと向上しますが、信用買いでは金利が嵩むでしょうね。出来高が少なく（2018年からで一日平均3000株ほど）売買発注には気を配りたいところです。

来月12月は新顔が多いです。CD-ROM購入者様は弊社サイト、TDnet-「優待」変更情報 > 将来分・ピックアップ、でご確認ください。