日経225平均株価を中心に株価指数について考えます。指数の算出に始まって、指数の特徴や指数と個別株の関係を調べてみましょう。指数先物を使って個別の株式をどうトレードしたらよいか、トレード例を挙げて検証してみます。225(ミニ)先物だけのトレードはここにはありません。
指数とその構成銘柄の動きに注意を払うのと払わないのでは、市場の全体像の見え方が異なってきます。自分は個別の銘柄(あるいは先物だけ)しかトレードしない、という人にも役立つ内容だと思います。
元ネタは毎日新聞社の月刊誌「投資の達人(現在は、エコノミスト・マネー)」の「Myトレードシステムをつくろう」に掲載した時の原稿資料ですが、最新情報も順次補充する予定です。
新聞などの場況欄で「先物主導で売られ…」というコメントを目にすることがしばしばあります。ここで言う「先物」とは株価指数先物、多くは日経平均先物を指します。
日経平均株価について、その中身を把握するところから始めましょう。
冒頭で、先物主導の動きについてふれましたが、ここで先物が現物よりも先に売られる状況を考えてみましょう。
前回、日経平均採用の225銘柄には、日経平均株価に対する寄与度に違いがあり、その差がかなり大きいこと、そして、少数の値がさ株で平均株価の大部分が説明可能であることなどを見てきました。
明日の日経平均株価の水準に影響を与える要因は、第一に「今夜の米国株の動向」であり、次いで、とくに最近においては為替動向です。この点については以前にも取り上げましたが、今一度チェックしてみましょう。
図6の結果は、確かに図5で見たよりもパフォーマンスは向上しているとはいえ、実際にトレードに使いたくなるような水準とは言えそうにありません。そこで、売買シグナルに工夫を加えてみます。
株価指数と個別銘柄の株価との関係が意識される場面として、まず頭に浮かぶのは、株価指数先物やオプションのSQ(Special Quotation。特別清算指数)が決まる毎月第2金曜日の寄付ではないかと思います。
ここまでは寄付値の前日引値比の話でしたが、寄付から大引けまでとなると、また違った値動きも見られます。
株価指数と個別銘柄の株価との関係が意識される場面として、まず頭に浮かぶのは、株価指数先物やオプションのSQ(Special Quotation。特別清算指数)が決まる毎月第2金曜日の寄付ではないかと思います。
今回は、「平均株価の動きに対して個別株がどのような値動きをするか」という視点から、トレードのアイディアを考えてみます。
最後に、日経平均株価に大きなインパクトを与える寄与度の高い銘柄のタイプを見てみましょう
前回は、個別銘柄の値動きを、日経平均株価の値動きに対して「順張り型」「逆張り型」「どちらとも言えない型」の3タイプに分けて捉えてみました。改めて紹介すると、...
他のセクターも調べてみましょう。図表4は自動車セクターの3銘柄、トヨタ(7203)、本田(7267)、スズキ(7269)です。
ここまでは、「大引けでポジションを取り、翌日寄り付きでポジションをたたむ」という売買を想定してきましたが、「寄り付きでポジションを取り、その日の大引けでポジションをたたむ」という売買の場合はどうなるでしょうか。
前回、個別銘柄の値動きの傾向を調べる方法として、「大証の日経平均先物(以下、「先物」)の引値が前日比上昇(下落)なら、個別株を大引けでロング(ショート)する」という売買を想定し、その累積パフォーマンスを検証してみました。
たとえば前々回(6月号)で、先物の前日比上昇・下落に対して順張り型の値動きをする銘柄は、「先物の引値が前日比上昇なら、個別銘柄を大引けでロング+先物を大引けでショート」「先物の引値が前日比下落なら、個別銘柄を大引けでショート+先物を大引けでロング」という想定売買がなかなかよいパフォーマンスを示したことを紹介しました。
もっとも、東証の大引け時点で、先物が「前日比±0・625%以上で引けるかどうか」はわかりません。東証の大引け間際には、先物が0・625%を超えて上昇していたのでコマツを買ったところが、大証の大引けまでの10分間に値下がりし、先物の引値の前日比上昇率は0・625%以下だった、ということもあり得ます。